「小水力発電」と「中水力発電」の違いについて

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1,000kW以下の「小水力発電」に注目!

水力発電というと、ダムのような大がかりなものをイメージされるかと思いますが、河川や農業用の水路などを利用した「小水力発電」に注目が集まっています。

水力発電によって得られるエネルギーは流量(水の勢い)と落差で決まりますが、1,000kW以下の場合に「小水力発電」と定義されています。

水車に水を導くためには、取り入れた水からゴミや砂を取り除く設備が必要になります。ゴミや砂が混じると水の流量が落ちますから、それらを取り除く工夫をして発電効率を高めることが大切です。

水車にはさまざまな種類がありますが、低い落差でも対応できる小水力発電向けのものが開発されています。

どの水車を選ぶかというより、そこの河川や農業用の水路に合ったものを選ぶことになります。

落差がある場所では電力量が多くなり、高低差のあまりないところで電力量は少なくなります。落差が高い場所にはそこに合った水車を、低いところにはそれなりの水車を選ぶことになるでしょう。

「小水力発電」と「中水力発電」の違い

FIT制度では、30,000kW未満が買取対象となっていますが、「小水力発電」を選択する場合は1,000kW以下となります。

つまり、1,000kW~30,000kW未満であれば「中水力発電」ということになりますが、明確な区分はないようです。

一般的に行われているのは「流れ込み式」と呼ばれる方法で、これは河川を流れる水を貯めずにそのまま利用する方法です。流れ込み式が、多くの小水力発電に利用されているのは、導入が簡単だからではないでしょうか。

調整池式は、夜間などの電力消費の少ないときに貯水して、消費量に合わせて水量を調整するという方法です。

また、貯水池式では、電力消費の少ない春や秋に貯水して、電力消費の多い夏や冬に使用するという方法を取っています。

揚水式も貯め込み式の部類ですが、電力消費の多い昼間は上の池に貯めた水を下の池に落として発電し、電力消費の少ない夜間に下の池に貯まった水を上の池にくみ上げるという方法です。

水路式では、川の上流をせき止めて水を貯めてから、水路によって落差が得られるところまで水を引くという方法です。この方法は、「流れ込み式」と組み合わせて使われるようです。

以上のように、河川のタイプによって利用できる方法が異なっており、電力量に応じて「小水力発電」と「中水力発電」とに分かれます。